各 月 | 概 要 |
第1月 | 文章の基本となる原稿用紙の使い方,常用漢字,現代かなづかい,同音異義語の使い分け,数字の表記法,句読点等の正確な用い方を学びます.さらに実例を参照して,悪文防止の必修ポイントを身につけていきます. |
第2月 | 文章を書く際に必要な執筆の要領を学習します.まずテーマ(主題)の選び方を学び,それをどう具体的に展開していくかを考えます.つぎに材料の集め方と使い方を覚え,構成を立てて書き始めます.推こうなどの仕上げの方法についても学びます. |
第3月 | さまざまな文章の書き方を学びます.一定の形式がなく,かえって難しいとされる随想文と,旅先での印象を情景の描写も入れてまとめる紀行文を,文章表現力に焦点をあてて学びます. |
第4月 | 手紙文と報告文の書き方を学習します.定まった形式・敬語の使い方を知り,いろいろな目的に応じた手紙文・報告文の書き方のポイントをおさえます. |
第5月 | とくに取材が重要になります.人物論では取材方法として,資料での調べ方,インタビューのコツ,メモのとり方についても要点をおさえていきます. |
第6月 | 最終月は,感想文・批評文では客観的に対象を描きだして説得性のある意見を展開する文章を,論説文ではとくに論理的な文章を書く力を身につけます. |
学習の進め方
学習の手引
毎月の習得目標や学習計画,実習の要領・注意点を解説しています.
この手引に即してテキストを読み,実習をすすめることで,その月の学習を理解していくことができます.
学習の要素
文章作法の基本から始まり,長すぎるセンテンス,対応しない主語と述語など,悪文防止の必修ポイントを理解しながら,随想文・紀行文,手紙文・報告書,人物論,批評文など,さまざまな文章の書き方までを学習します.
実習課題6回,選択実習3回,計9回の実習添削があります.
課題の提出
毎月決められた課題を提出します.
学習は6カ月間に分かれていますが,学習期間を4 カ月間延長することができます.
添削指導・清書
実習課題は,指導講師によって添削がほどこされ,練習課題は評価されて,返送されます.受講生は添削の跡をたどり,自分の文と添削の朱筆を見比べながら添削文を清書し,もう一度提出します.
修 了
修了認定は,練習課題と実習課題の提出とその成績で行います.修了者には修了証を発行します.
テキスト
『実例 文章教室[新訂版]』 『例解辞典(白石大二編,ぎょうせい発行)』
多数の文章の実例をていねいに添削し,指導する方式が好評の文章上達のための入門書です.人に伝わる文を書くための基本を知り,レポート,報告文,手紙文などさまざまな文章のポイントをしっかり理解するところから始めます.
教材
テキストでの理解を,実習課題でじゅうぶん活かすための訓練として練習課題を行います.テキストを読み,練習課題で納得したことを活用しながら,実際に文章をまとめるのが実習課題です.