日本エディタースクールとは
日本エディタースクールは1964年に創立された,出版界で働く編集者や校正者を養成する学校です.
受講生
受講生は,出版の仕事に就くために専門技能を得ようとする人,出版社の新人,企業の広報・社内報担当者などです.
カリキュラム
最も充実した校正教育を行うコース(全日制 校正者養成専門コース)と,専門技能を学ぶコース(夜間講座,土曜講座,通信講座)に分かれています.編集の仕事をするには,企画を立てる・原稿を整える・設計をする・校正をする,という能力が必要です.それぞれについて,基準を知り,実習で覚え,訓練を重ねて,現場で通用する力がつきます.
校正検定
1966年からは校正技能検定を実施しています.校正者を募集する求人社は,校正技能検定合格を応募の条件とすることが多くあります.校正の各コースの修了生が,中級や上級の試験に合格すれば,自分の校正のレベルを就職先に示すことができます.編集職志望者も,就職に際して持っていたほうがいい資格です.
就職
「就職相談室」では,在校生・修了生の就職相談に応じ,人材を求める出版社に,修了生を紹介しています.修了生に対する求人は,常時60社ほどあります.コースによって修了月は違いますが,年間を通していつの時期でも就職活動ができます.
出版の仕事の基本となる力——学校代表からのメッセージ
日本エディタースクールは「職能の確立を」という理念のもとに,編集者・校正者を養成する学校として開校しました.出版の技術を教える学校はそれまでなかったため,自分たちの手で,編集・校正の実務に必要な知識と技能を体系化し,カリキュラム・コースづくりから,テキスト・教材の作成に至るまで一からつくりあげました.さらには校正のレベルを客観的に証明するための校正技能検定試験を立ち上げました.こうして編集・校正の基準を確立し,時代の変化とともにそれに対応した見直しを行なって,常に今役に立つ技能を養成するように心がけてきました.
出版社や企業が日本エディタースクールのテキストを常備して活用したり,夜間部やセミナーに新人やベテランを派遣してくださり,また修了生に対して多くの求人をいただけるのも,こうした長年の活動へのご支持によるものといえます.開校から2020年度までの受講生総数は延べ82,000人,校正技能検定試験は2021年7月で161回となります.
出版では企画が重要ですが,しっかりとした専門知識や技能の裏付けによって,企画にふさわしい本のイメージが具体的に浮かび上がってきますし,企画をもっともよいかたちで実現するためには,編集・校正の緻密な仕事が必要になります.日本エディタースクールで学び,身につけられることは,そうしたベースとなる実務能力であり,出版の仕事に携わろうとするときに必須の技能といえます.
本や雑誌は,価値あるものとして企画され,1冊1冊が独自の世界をもち,その世界をまとめ上げるために,多くの人がエネルギーを集中させて作り上げます.それだけに信頼されるメディアであり,その仕事は自由で魅力があります.出版の仕事に就くために,そして出版の実務能力を高めるために,この学校で準備を整えてください.
日本エディタースクール代表
日本エディタースクールの歩み
1964年4月 | 開校 夜間 編集者養成科開講 |
1965年4月 | 日本書籍出版協会・日本雑誌協会の後援を受ける |
1966年4月 | 全日制 総合科1年課程の第1期生入学 |
1966年11月 | 第1回校正技能検定試験実施 |
1968年4月 | 通信 編集コース開講 |
1969年9月 | 夜間 文章力養成科開講 |
1971年7月 | 日本エディタースクール出版部を設置 |
1972年9月 | 通信 校正コース開講 |
1980年8月 | 通信 文章コース開講 |
1981年4月 | 全日制 総合科2年課程の第1期生入学 |
1984年12月 | 通信 校正フレックスコース開講 |
1991年6月 | 中国・上海出版印刷高等専科学校と姉妹校提携 |
1995年8月 | 土曜 校正教室開講 |
1996年2月 | 通信 雑誌編集入門コース開講 |
2001年11月 | 校正技能検定試験100回記念祝賀会実施 |
2001年11月 | InDesignコース開講 |
2004年12月 | 通信 雑誌記事入門コース開講 |
2008年7月 | 全日制 校正者養成専門コース開講 |
2010年7月 | 校正技能検定試験を関西会場で同時開催 |
2012年5月 | 出版ビジネス講座開講 |
2012年12月 | 通信講座 編集コース・編集ベーシックコース開講 |
2014年4月 | 創立50周年 |