DTPとはなんでしょう?
コンピュータを使用したレイアウトの方法でしょうか。
あるいは文字組版の道具でしょうか。
DTPでは,本や雑誌のレイアウトと同時に組版も行います。だからその答えはイエスでもあり,またノーでもあります。かつて,レイアウトと組版は別々の職能でした。今日の本づくりでは,この両者を同時に行います。出版物の品質低下が問題になるなか,DTPにたずさわるものこそ,日本語組版のエキスパートでなければならないのです。
その一方でDTPは,原稿作成や校正にも活用すべきです。
つまり書籍でも雑誌でも,あるいは高級カタログでも,本づくりのすべての工程に関わるDTPによって,それぞれに最適なワークフローづくりができるのです。この教室ではAdobe InDesignを使用し,編集者・デザイナーのコンピュータ活用技能を高めるとともに,プロフェッショナル・オペレータなみの技術の習得を目指します。ページもの作成アプリケーションとして圧倒的なシェアをもつInDesign日本語版をマスターすれば,編集・デザイン・校正などでデジタル・パブリッシングに対応できます。
日本エディタースクールがもつ活版以来の組版知識も身につけて,あなたの可能性を大きく広げましょう。
InDesign: 本づくりコース講師
大西哲彦