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入学の動機や学習の成果,仕事の現状など,活躍中の修了生のメッセージを紹介します.

1.校正者/Sさん「疑いと冷静な眼をもって文字を読む」
   全日制編集者養成総合科で編集全般を学び,校正技能検定合格後,
   新潮社の校閲部に就職.「新潮45」などの校正を担当.
2.編集者/Sさん「好奇心と複眼の視点で企画をつくる」
   全日制編集者養成総合科で1年間総合的に学んだあと,
   「DTPWORLD」の編集者として企画・編集から進行管理までを担当.  
3.雑誌編集者/Oさん「全コースの学習が仕事の自信に」
   会社員から転職を決意して,夜間講座「総合コース」を受講.
   現在は雑誌編集者として月刊誌を担当.
4.編集者・デザイナー/Aさん「デザインの仕事を楽しむ」
   大学在学中より,夜間講座「雑誌コース」を受講.
   その技能を活かして,PR誌の制作会社に就職.
5.校正者/Nさん「ひたむきな努力で校正者に」
   夜間講座「校正コース」を受講後,校正技能検定〈三級〉に合格.
   フリーとして新書の校正・校閲に携わる.
6.編集者・企画進行管理/Yさん「学んだことがマネジメントに活きる」
   夜間講座で書籍・校正ユニットと「Mac編集デザインコース」を受講.
   勤務先では企画進行管理を担当.
7.校正者/Aさん「「おばあちゃん」になってもできる仕事を」
   通信講座「校正コース」修了後,校正技能検定に合格.
   校正のプロダクションで,専門書の校正に携わる.


1.校正者/Sさん「疑いと冷静な眼をもって文字を読む」

1.Sさん
 新潮社
 全日制編集者養成総合科02年卒業


■現場で活きる総合的な技術

大学卒業後の2年間は大手のスーパーで店頭販売を担当していましたが,本好きな自分にとって,その生活が続くのかと思うと不安でした.

そんな時,たまたま書店で資格に関する本を読んでエディタースクールの校正技能検定の存在を知りました.校正の仕事に関心があったし,検定を主催している学校という信頼感があったので入学を決意しました.

全日制総合科では本づくりの流れを知って,さまざまな職種に通じる総合的な技術をマスターできたことが良かったと思います.校正の実務は企画・編集・製作(デザイン)・校正という,編集の流れでは最終の工程に位置しますが,前工程への仕事の知識があると校正の質を高めることにつながるし,現場で自信をもって仕事に取組むことができます.レイアウト・DTP・文章などは苦労した科目でした.

校正技能検定試験は2002年1月に四級*を受験し合格しました.

■仕事のメインは「新潮45」

新潮社は新聞公募で知り受験しました.試験は校正実技・漢字の知識・一般常識などでしたが,40人ぐらいが受けていましたね.

2002年の4月から入社し校閲部に所属しています.最初は「小説新潮」を,いまは「新潮45」がメインですが,文庫も担当しています.校閲は原稿との引合せよりも校正刷りを読む「素(す)読み」という作業が多くなっています.それに誤字や脱字の指摘はもちろんのこと,数字・年代・人名が正しいか,内容に誤りがないか,辞書や事典,インターネットを使って調べる作業は欠かせません.

表現の点検は難しいですね.例えば星座と季節が合致しない描写があったりしますから要注意です.「新潮45」は事件などの生々しいルポがあるので,のめり込まないように読み進めないとミスが生じます.

勤務時間は午後2時までに出社し,終電近くまでといったところです.常に勉強ですが,仕事としては充実した毎日を過ごしています.




2.編集者/Sさん「好奇心と複眼の視点で企画をつくる」

2.Sさん
 ワークスコーポレーション
 全日制編集者養成総合科02年卒業


■自由な発想で編集する

いま,雑誌「DTPWORLD」の編集部に所属しています.編集部は編集長・副編集長,それにスタッフをふくめて7人の編成で,副編集長はエディタースクール全日制総合科の先輩です.私が担当しているのは,デザインコンテスト,InDesignのハウツーもの,新製品の紹介,読者プレゼントなどの企画・編集です.

どのページも独自の視点で企画の切り口を探すようにしていますが,つくづく編集者には好奇心と複眼的なものの見方が必要だと,このごろ実感しています.それがないと固定観念にとらわれて自由な発想がでてこないんですよ.たとえば新製品の紹介の場合でも,そのメーカーの宣伝文に寄りかかって原稿を書くようではだめですね.さまざまな情報を集めて分析したり,実際に製品の特徴を確かめたりしなければ,表現に説得力やリアル感が生まれないと思うんです.

■いい雑誌はコミュニケーションづくりから

進行管理も重要です.企画・取材・編集・デザイン・印刷まで,雑誌はいろんな人との協同作業でできあがります.人とのコミュニケーションが滑らかでないと進行が滞り,いい雑誌にはならないと思います.

勤務はフレックス制なので好きな時間に出社して仕事をこなしていればいいんですが,現実には11時ごろ出社して帰りは終電近くということもよくあります.でも楽しいし,好きだからやっていける仕事です.

■在学時の同人誌づくりは貴重な経験

スクールでは編集全般の実務やDTP・印刷など,ひととおりのことが学べたので現場で役立っています.在学中は同人誌を発行していましたが,友人たちとの編集会議は貴重な経験でした.意見のやり取りが形になっていく体験は,いい意味でいまの仕事に強く結びついていると感じています.




3.雑誌編集者/Oさん「全コースの学習が仕事の自信に」

3.Oさん
 株式会社デンタルダイヤモンド社
 夜間講座 総合コース修了
 編集パソコン技能科 Mac編集デザインコース修了


■スクールでの経験を活かし初仕事をクリア

今の会社に入って初めての仕事は,6つの製品パンフレットを渡されて,それを紹介する原稿を作成することでした.「パンフレットからポイントを抜き出して,字数内にまとめて……」と,スクールの講義でやってきたことをつなぎ合わせて完成.なんとかクリアできました.会社は歯科医向けの雑誌やムック,書籍を刊行しているところです.面接のとき「医学系の専門知識はいらない.編集の技能を求めている」ことを知りましたが,入社早々の仕事でそれを実感しました.

■企画から入稿までの編集実務のすべてを1人で担当


[受講歴・就職までのながれ]

夜間講座受講歴
・総合コース
・Mac編集デザインコース

23歳 大学卒業
一般企業に就職
  同退社
夜間 総合コース入学(4期,1年半在学)
  Mac編集デザインコース修了
24歳 総合コース修了
就職相談室登録資格取得
  書籍製作技能検定〈四級〉受験資格取得
校正技能検定〈四級〉受験資格取得
就職活動開始
25歳 株式会社デンタルダイヤモンド社入社

入社して4年目になります.雑誌編集部に所属し,月刊誌のコーナーを7〜8本(25頁くらい)担当しています.企画をたてて執筆依頼をし,原稿作成(取材・リライト)から原稿整理,レイアウトをして印刷所に入稿します.それから校正するまでの一貫した業務を1人で担当しています.仕事の中では,取材が一番緊張します.インタビューする人の下調べをし,質問なども自分で考えてから出かけます.

■夢の実現のためスクールを受講
 総合コースで徹底的に学習


大学卒業後に勤めていた会社を辞めてスクールを受講したのは,文字に関わる仕事がしたいという夢を諦めきれなかったからです.

転職して出版社をめざすので,技能が中途半端だと不利かなと思い,徹底的に勉強しようと決めていました.また,受講料は自分で払うことにしていたので,働きながら通学できる総合コースを選びました.週3〜4日通うことになりましたが,さまざまなコースを並行して学習することによって,授業の内容をつなげて考えることができたので,単独受講より理解度は高かったように思います.総合コースの良さかもしれません.当時の作品を見返してみても,なかなかだと思います.何より,講義が楽しかったんです.

他のコースと比べて受講料はかかりましたが,必要なことは学ぶことができたし,今の仕事にも就けたので,思い切って飛び込んでよかったと思っています.




4.編集者・デザイナー/Aさん「デザインの仕事を楽しむ」

4.Aさん
 株式会社グローバルネット
 夜間講座 雑誌コース修了


■大学とのダブルスクールで就職にそなえる

大学4年の時に,エディタースクールに入学しました.もともと本は好きだったのですが,大学3年生の就職説明会のときに,出版業界に興味をもちました.「就職活動の前に専門技能を学びたい」と,学校に通うことを家族に相談したところ,意外と協力的でした.興味がある仕事に就いたほうが,充実感があるはずだと説得したら,分かってもらえたようです.大学の単位には余裕がありましたので,ダブルスクールにも自信がありました.

■実習の作品は就職活動に持参


[受講歴・就職までのながれ]

夜間講座受講歴
・雑誌コース

18歳 上京
大学入学
21歳 4月 大学4年進級を機に
  夜間 雑誌コース入学
  9月 雑誌編集プロダクションで編集補助アルバイト開始
  12月 雑誌コース修了
  就職相談室登録資格取得
22歳 2月 就職相談室登録
就職活動開始
  3月 株式会社グローバルネット入社

スクールのことは好きな作家の経歴を見て知りました.受講するコースに関しては,レイアウトに興味があったので,あまり悩まずに雑誌コースに決めました.講義は,最初こそ文字の配列や指定の仕方など混乱することもありましたが,受講生同士で教え合っているうちに分かってきて,3カ月が過ぎ,中級クラスにすすんだ時には,すっかり実習が楽しくなっていました.その時の課題は,就職活動のときにも持っていきました.先生のコメントがきっかけで,面接の方との話がはずみましたし,そのおかげか無事に,就職が決まりました.

■好きな仕事をしている充実感

会社では,住宅展示場のPR誌を作っています.執筆依頼やラフの作成,取材,原稿書きから校正まで,仕事内容はさまざまです.やはり,ページの仕上がりを想像し,レイアウトのラフをかいたり,原稿を書いたりしている時は,好きな仕事をしている充実感があります.文字の配置や,効果的な写真の見せ方などを考えるのにレイアウト実習で考えた誌面構成の知識が役に立っています.

将来のことは,まだ漠然としていますが,編集の仕事は好奇心の向くままに日々新しい発見があり,確実に視野が広がっていくので楽しいです.

就職活動のときは,規模の大きい会社も受けましたけど,小さいところの方がいろいろな経験が出来て,自分のキャリアになると思いました.今の会社で,もっと経験して力をつけたいです.




5.校正者/Nさん「ひたむきな努力で校正者に」


 株式会社創美社
 夜間講座 校正コース修了
 夜間講座 選択研修コース「校正実力養成教室」修了


■「校正者」をめざしスクールでの受講を開始


[受講歴・就職までのながれ]

夜間講座受講歴
・校正コース
・選択研修コース(校正実力養成)

23歳 大学卒業後, アルバイト, 家業の手伝いなどをする
29歳 校正の仕事を知り上京
  4月 夜間 校正コース入学
  12月 修了
校正技能検定〈四級〉受験資格取得
就職相談室登録資格取得
30歳 1月 第102回校正技能検定〈四級〉合格
  1〜4月 校正実力養成ユニット受講
31歳 5月 株式会社創美社入社
32歳 3月 第106回校正技能検定〈三級〉合格

「これだ!」校正という仕事を見つけたのは,家業を手伝って5年目のときです.何か,自分だけにできる,一生続けられる仕事を探していた時でした.コンピュータの技術が進んでも校正という仕事がなくなることはないだろうし,もともと,国語や漢字の読み書きに興味があったので,私に向いてるんじゃないかと.

エディタースクールを受講しようと決めたのは,校正技能の資格があることでした.民間の資格だけれど,歴史があるので業界の信用があるのではないかと思ったことと,ホームページに受講料が明記されていたので,生活のことも含め働きながらの通学を現実的に考えることができたからです.

■校正技能検定合格を目標に学習

校正技能検定の合格を初めから目標にしていたので,緊張感をもって講義にのぞみ,課題は実技試験を意識して時間をはかりながらやりました.100点を取るつもりで向かい,落としたところは原因を一つ一つ検証する.その甲斐あってか,四級*試験には1回で合格することができました.宿題をファミリーレストランに持ち込んでやることもありました.7時間ぐらい居続けることになり,お店にはとっては迷惑だったでしょうね.実習の先生は,疑問や質問に耳を傾けてくれ,どうしてこうなるかきちんと理由を説明してくださいました.実務に携わる先生だけあって,現場の話を聞くことができたのもよかったです.

■さまざまなジャンルに対応できる校正者に

就職活動は四級*を受かってから始めました.だめで元々と,現場を覗くつもりで面接に行ったのですが,簡単な校正の試験をしたあと,「すぐに来て」と採用が決まりました.

仕事は新書の校正・校閲です.正確さはもちろん,スピードが求められるので,時間と自分の仕事量をにらみつつ取り組んでいます.学校で習ったことは,今も仕事の中心にありますが,他にも学ぶことがいっぱいあり,将来はいろんなジャンルの書籍に対応できる校正者として自立を考えています.




6.編集者・企画進行管理/Yさん「学んだことがマネジメントに活きる」

6.Yさん
 吉野工房
 夜間講座 選択研修コース,基本文章コースほか修了
 編集パソコン技能科 Mac編集デザインコース修了
 通信講座 校正コース修了


■必要なユニットを自分のペースで学習

夜間講座は中級クラスの書籍ユニットから受講しました.学生の頃から出版関係でアルバイトをしていましたから,ある程度のことは経験済みでした.中級から受講しても大丈夫と自己判断したわけです.専門用語やこれまで知らずにいたこともありましたが,そのつど講師の方に質問したり,テキストを読んだりして修了に必要な課題を仕上げることができました.出版全般の知識と技術をもって仕事をしたいと思っていましたので,書籍ユニット修了後もアルバイトを続けながら「今,覚えておきたい技能や興味のある知識」について,いろんな教室を少しずつ受講しようと決め,週1回というペースで,結局2年半通学しました.

■文章・校正・DTPの学習を編集に役立てる


[受講歴・就職までのながれ]

夜間講座受講歴
・書籍コース 中級
・校正コース 中級
・選択研修コース(校正実力養成)
・基本文章コース
・ジャーナリズム文章コース
・Mac編集デザインコース
通信講座受講歴
・校正コース

21歳 大学在学中より出版関係のアルバイト
22歳 卒業前の1月 夜間講座受講開始
23歳 4月 夜間 書籍コース中級ユニット修了
  通信 校正コース受講
  就職相談室登録資格取得
書籍製作技能検定〈四級〉受験資格取得
校正技能検定〈四級〉受験資格取得
24歳 校正コース中級ユニット修了
校正実力養成ユニット修了
Mac編集デザインコース修了
25歳 7月 第107回校正技能検定〈四級〉合格
26歳 吉野工房入社

文章コース受講のときは,返却された課題の添削をなぞってその意味を考えたり,他の人が述べる感想に耳を傾けたり,ちょうど取材のアルバイトをしていたときなので実感をもって講義を受けることができました.また,DTPの面から本づくりを知りたくてMac編集デザインコースを受け,正確な情報を届けるための技能として校正教室も受講しました.

■編集方針にそって
 雑誌や書籍を仕上げていく


スクールにきた求人社に応募して編集プロダクションに就職が決まり,現在は,企画進行管理部で働いています.会社はDTP製作も含め複数の専門雑誌・情報誌・書籍の編集製作を行っています.自分の仕事はクライアントに会い,どんな雑誌や書籍にするかを打ち合わせ,編集の方針にそって誌面を具体化していくことです.DTPオペレーターの人が作業をやりやすいように指示し,仕上がりの確認をして印刷所に渡すところまでを担当しています.

Web関連の仕事が増えてきている状況ですし,自分自身も企画や編集のほうにもっと踏み込みたいとも考えています.そのためにも,忙しい毎日ですが新しい知識や技術を吸収していきたいと思います.




7.校正者/Aさん「「おばあちゃん」になってもできる仕事を」

7.Aさん
 アーヴル
 通信講座 校正コース修了


■毎日1時間は勉強する決意をもって

本好きだったので,校正の仕事に関心をもちました.エディタースクールに出会ったのは資格のガイド本を読んでいたときです.「校正技能検定」という文字が眼に飛び込んできて,その試験を主催している学校だから信頼感をもちましたね.

入学を即決して最初に受講したのは通信教育の「校正コース」です.届いたテキストは本格的で,教材も工夫のある実践的なものでした.当時は10年近く勤めていた公務員を辞めてパートをしていました.疲れが身体にあっても毎日,最低1時間は勉強していました,検定合格に向けて自分を追いつめるようにしていると緊張感も高まり,結果的にこれがよかったと思います.

■検定の四級・三級*はストレートで合格

8カ月の「校正コース」修了後,四級*の検定に合格しました.すぐにスクールの「就職相談室」に登録し,求人の情報を受けて印刷所や編集プロダクションで働くことができました.その間,さらに三級*をめざして夜間講座校正コースの「校正実力養成」教室に3カ月通いました.

通学は刺激的で充実感がありましたね.先生がたの豊富な経験と知識には感動すら覚えました.それに現実の出版界の展望や仕事上の失敗談など,通信では得られない貴重な話しをお聞きすることができて満足しています.

夜間修了後に三級*試験を受けて合格しました.三級*は仕事の幅を広げる意味で必要なものと考えていました.

■修了生が設立した「アーヴル」に勤務

アーブルのみなさんとこの会社「アーヴル」には,2001年の1月から勤め始めました.校正を中心に仕事をしている編集プロダクションで,社長は全日制総合科の修了生です.スタッフの学部は違いますが,全員女性でエディタースクールの出身です.

いま建築関係の専門書の校正を担当しています.横組の表組が多い精密な本ですから,とても神経を使います.ミスもたまにありますが,失敗を恐れずに自信をもって経験を積んでいこうと思っています.

最近は必要に応じて辞典などを購入する機会が増えてきましたね.校正の仕事って,原稿と校正刷りの照合だけでなく内容についても確認することもありますから,正確に仕上げるためにも辞(事)典や文献資料が必要になってくるんです.

今後もさまざまなジャンルの校正の仕事をこなしてスキルアップを図り,「おばあちゃん」になっても続けていきたいと思っています.

*2011年4月より,級の呼称を三級→上級 四級→中級 五級→初級と変更しました.(第130回試験までを旧呼称で実施.)


日本エディタースクール