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本セミナーは終了しました
ご希望の方には,次回開講日程が決まり次第ご連絡いたします
こちらのフォームよりご連絡先をお知らせください


今出版の世界で起きている変化を、いくつかのテーマからとらえ
「これから」の出版と編集を考える連続セミナー.
この変革期を乗り越えようとしている現役編集者の方
編集者として仕事をする自分のイメージを明確にしたい学生の方の参加をお待ちします.



講 師 仲俣暁生(なかまたあきお)[略歴
日 時 (1)2008年6月7日 (2)6月14日 (3)6月21日
    (4)6月28日 (5)7月5日 (6)7月12日
    (7)7月19日 (8)7月26日
    毎週土曜日 10:30〜12:30(2時間)
    *1回のみの受講もできます
場 所 日本エディタースクール
受講料 全8回一括40,000円〈36,000円〉(税込),
    1回5,000円〈4,500円〉(税込)
    *〈〉は常設コースの受講生・修了生割引料金
定 員 40名(最低実施人数15名)


1 はじめに 6月7日
編集という仕事の本質についてレクチャーする.編集(edit)という行為は,自動詞であると同時に他動詞である.企画立案時は徹底的に個人的なものでありながら,制作実務においては共同作業となる,不思議な仕事である.また,編集とは紙の本や雑誌に限らず,ウェブなど他のメディアでも必要な汎用技術であることを示す.


2 いま出版界で起きていること 6月14日
今年の年明けに報じられた草思社と新風社の相次ぐ倒産はなにを意味するか.インターネットや携帯電話といった新しいメディアが成熟期を迎えるなか,出版界は10年連続前年比マイナスという状況に置かれている.ビジネスとしての出版が置かれている急速な環境変化の本質について知るとともに,その突破口をさぐる.


3 本の「最終形態商品」としての「新書」 6月21日
ベストセラー上位に「バカの壁」「女性の品格」など新書が並ぶことが多くなった.ここ数年,各社の新規参入が続く「新書」市場では,いま何が起きているのか.かつての「新書」といまの「新書」はどこがことなるか.新書という,古くて新しい出版形態をつかって,編集者はいま,そしてこれから何ができるかを考える.

4 「フリーペーパー」全盛時代と「雑誌」の行方
      
6月28日
「R25」をはじめ,いまや各種の読み応えのあるフリーペーパーが刊行され,有料雑誌のマーケットを脅かしている.その半面で,雑誌を読まないという若い人が増えている.これからの時代に,雑誌というメディアはどうなるか.「雑誌編集」の面白さと,これからの時代にふさわしい雑誌のあり方を考える.

5 ネットと連動した出版企画を考える 7月5日
「電車男」やケータイ小説など,ネットやケータイ発のコンテンツが出版されるケースが増えている.また,多くの著者がブログでさかんにテキストを書いたり,それらを編集した著作が増えている.新しい著者の発掘や,読者コミュニティの育成という観点から,ネット連動型の出版企画について考える.


6 メディアとしての「書店」 7月12日
書店はもはや,たんに本を売る場所ではない.新刊書店が苦境に喘ぐなか,新古書店や個性派古本屋,ネット書店等が本との新しい出会いを演出している.書店をたんなる情報ネットワークの端末としてではなく,独自のメディアだと考える視点から,「書店」と編集の関係を考える.

7 ネット社会と「編集」の未来 7月19日
これから5年先,あるいは10年先の出版界はどう変わっているだろうか.2004年に発表され,各方面に衝撃をあたえた「EPIC2014」というネット映像が示すメディアの未来を,あらためて検証する.ネット社会が発展していくなか,編集者ははたして生き残ることができるか.「編集」の未来について考える.

8 企画会議 7月26日
上記の講義で話題にした,いずれかのテーマで具体的に出版企画を考え,受講生自身がプレゼンテーションを行う.講師からのアドバイスのほか,他の受講生ともディスカッションを行う.



いま出版界は,かつてない大きな曲がり角を迎えています.右肩上がりの成長という神話が崩れ,すでに十年以上も続いている出版不況により,日本の出版市場の規模は,ほぼ20年前と同じ程度にまで縮小しています.書店数の激減,広告市場における雑誌とネットの逆転,休刊誌の増大などなど,出版界の将来に不安を感じさせる材料は,枚挙にいとまがありません.編集者になりたいという夢をもつ若い人は,まずこの事実を直視する必要があります.出版界はいま,はっきりいって大ピンチなのです.
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しかしその一方では,携帯電話やインターネットといった新たなメディアが人々の暮らしの中で完全に定着し,情報や知識流通の大きな柱になりつつあります.「編集」という仕事を,紙の印刷出版物を制作するという狭い範囲にとどめず,普遍性のある技術としてより広い視点から捉えなおした場合,いま起きている大きな変化は,「編集」という仕事の範囲を拡げる,大きなチャンスでもあります.なぜなら,メディアの変革期に求められるのは,広義の意味での「編集」,つまり情報や知識のマネジメントができる人材だからです.
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いま出版の世界で元気なのは,これまでの出版ビジネスでは脇役だったプレイヤーたちです.書籍においては「新書」,雑誌においては「フリーペーパー」,書店においては「新古書店」,出版社としては「自費出版専門社」,文学においては「ケータイ小説」等々.これらが意味するのは,いわば出版界における「下克上」なのです.
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こうした主役の交代劇を見て,この先,出版界はいったいどうなってしまうのだろう,と不安な人もいるかもしれません.しかし,いま出版界で起きている大きな変化は,「編集」や「出版」といった仕事を,新しい時代にふさわしい仕事として再定義していく上でも,大きなヒントになるはずです.この連続セミナーで考えたいのは,こうした「変化」の先にある出版と編集の「未来」です.
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この連続セミナーは,出版や編集の仕事に携わりたいと考えている学生を主な対象としますが,すでに出版ビジネスの現場におり,日々,工夫を凝らしてこの変革期を乗り越えようとしている方々の参加も歓迎します.

仲俣暁生



仲俣暁生(なかまたあきお)
フリー編集者/文筆家.1964年生まれ.早稲田大学政治経済学部卒.『シティロード』,『ワイアード日本版』の編集部,『季刊・本とコンピュータ』編集長を経て,現在はフリーランス.編集の仕事の傍ら,純文学からエンタテインメントにいたる現代文学,インターネット文化などの同時代の表現を幅広く論じる文筆活動も行っている.
著書に『極西文学論 Westway to the World 』(晶文社,2004年),『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社,2002年),『〈ことば〉の仕事』(原書房,2006年),『「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか』(バジリコ,2007年),『文化系トークラジオ Life 』(共著,本の雑誌社,2007年)などがある.

公式ブログ【海難記 Wrecked on the Sea】
http://d.hatena.ne.jp/solar

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